MTLで楽しむVape

MTL観点からのVapeレビューをメインに書いていく予定です。

【VAPE】 MTLのススメ

Vapeには二種類の吸い方があります。

一つは、DL(Direct Lung)。直接、肺まで吸い込み、そして吐き出します。

もうひとつは、MTL(Mouth to Lung)。タバコと一緒で、一旦口に含んでから肺へ吸い込み吐き出します。

今回は、そのMTLのメリット・デメリット、オススメのセッティングを紹介します。

MTLのメリット

・低燃費

必然的に低出力、高抵抗での使い方になるためバッテリーの消費が少なく、熱の発生も少ないです。そのためMODの基板やバッテリーへのダメージがほとんどありません。

・フレーバーが強く出る

高抵抗ビルドでじんわりと熱を加えていくと味が飛びにくく、低抵抗・高ワットのときよりもリキッドをしっかりと味わうことができるのが特徴です。ただし例外もあり、VG100%などVG多めの場合は低出力だとリキッドのフレーバーを引き出せない可能性もありますので、全てのリキッドでフレーバーが強く出るわけではありません。とあるリキッドメーカーでは、サブオーム(抵抗値1.0以下)のセッティングで美味しく吸えるような仕上がりにしているところもあるので一概には言えません。

・MTL向けアトマイザーやスターターキットが豊富

2018年8月現在、多数のMTL向けアトマイザーやスターターキットがリリースされています。そのため、Vape初心者でもスターターキットなどを購入し気軽にMTLでの喫煙を楽しむことができ、慣れてきたら自分でコイルを巻くRBAに挑戦し、種類が豊富なMTL向けアトマイザーに触れることができます。

・吐き出すミスト量が少ない

爆煙でVapeを楽しめる場所がほとんど限られています。自宅かVapeショップさんやイベント会場ぐらいです。常設されている屋内外の喫煙所での爆煙は不可能ではありませんが、Vapeの知名度もさながらフレーバーを撒き散らすムーブを一般の紙巻きタバコの喫煙者から見た場合、良い気持ちはしないと思います。興味を持って話しかけてくる方もいらっしゃいますが、独特の甘い香りをばらまく行為に等しい爆煙は受け入れられないと考えたほうが良いです。そういった多数の人間が居るような環境ではMTLが有利に働くでしょう。喫茶店・居酒屋・常設喫煙所・飲食店などなど、様々な場所でMTLはスマートにVapeを楽しめるスタイルだと言えます。

・ニコチン添加で紙巻きタバコから卒業しやすい

これは私の経験ですが、タール5mg・ニコチン0.3~0.5mgのタバコを吸っていましたが、今ではニコチンを添加したリキッドで十分に満たされています。おかげで紙巻きを吸ったあとの口の中の不快感や嫌な香りにさよならできました。コスト面では正直なところあまり変わりません。紙巻たばこからニコチンリキッドへの乗り換えでコストを低く抑えることについては他のブログさんが紹介してくれているのでそちらをご覧いただければ幸いです。

MTLのデメリット

・爽快感が少ない

肺まで直接入れるDLに比べ、MTLでは口でワンクッション置きますので爽快感が少ないです。

・トリックができない

ミスト量が少なくトリックはまずできないと考えたほうが良いでしょう。

・メカニカルチューブとは縁がない

SNSInstagramでよく目にする18650タイプのチューブMOD。あのほとんどが低抵抗でビルドされ、そして低抵抗で使用するような設計がされています。メカニカルチューブMODにMTLアトマイザーを載せることもできますが、自分はそのようなスタイルでVapeを楽しむことはできないと感じます(個人差は有ります)

オススメのセッティング

私はVapeflyのGalaxies MTL RDAを3個使用していて、それぞれビルドが違います。吸うリキッドに合わせて自分好みのセッティングを探している最中で一つのリキッドを三種類のセッティングで吸い比べしベストな状態を探っています。その中でも特に良かったビルドとリキッドのジャンルを紹介します。

・Ni80 26ゲージ 8巻 2.5mm軸 抵抗値 0.7~0.8ohm

 清涼感のあるフルーツ系、ドリンク系、朝食系

(レモンサングリア、小江戸セックスオンザビーチ、Yogiオリジナル)

・Ni80 28ゲージ 6巻 2.5mm軸 抵抗値 1.0ohm

 スイーツ系、コーヒー系、タバコ系

(VCT、Grant's Vanilla Custard、koi-koi 月見、旧Wakonda、shirafu shirazu)

最後に...

Vapeを楽しむスタイルの一つである「MTL」。様々な場所で多用できる万能的なスタイルと考えます。仕事中の休憩に、お気に入りの喫茶店で、ほっと一息付きたい時に、静かなBARで。Vapeをまだ初めていない人も既に沼にどっぷりな人も、MTL未体験であれば一度体験してみることをオススメします。

 

 

VAPEリキッドにおけるスティープについて

Vaperの皆さんなら誰もが知っている「スティープ」

でもこれって本当に効果があるの?やれば確実に美味しくなるの?やり方は?など数々の疑問が生まれる話題でもありますね。ある方向からは「確実にやるべきだ」と、別の方向からは「オカルトだよ」とも聞こえてきます。

そういった話題の尽きないスティープについて、今回は自分の経験や推測も含め書いていくことにします。

スティープとは

初めて耳にした方向けに一言で説明しますと「寝かせる」ことです。寝かせる期間は1週間から数ヶ月にも及びます。その間にリキッドの色・味・香りに変化を促し、自分好みのリキッドへと進化させることを目的とします。そしてスティープ後は「味の角が取れまろやかさが出る」「ケミカルな香り、エタノール臭が消える」「味のバランスが整い美味しくなった」などなど色々な結果が出ているようです。

ニコチンを含まないリキッドのスティープ

日本国内ではニコチン入りリキッドの販売・譲渡・貸与は法律で禁止されていますので国内で購入するものは必然的にニコチンを含まないリキッドになります。そのノンニコチンリキッド(以下ノンニコ)のスティープには次の方法があると言われています。

・撹拌

定期的に中身をシェイクし、リキッドを構成する香料を積極的に馴染ませます。開封したての頃にはきっちりと混ざりきっていないモノもあるようで、そのようなリキッドに対し行います。

・湯煎

30度~35度のお湯にボトルごと入れ、間接的に熱を加えます。リキッドの粘度が下がるため、これも同じく内部の香料を混ぜ合わせる手助けとなる方法と考えます。

・超音波洗浄機

ボトルごと入れ、超音波洗浄機でリキッドの撹拌に利用するのでしょうか。上記の撹拌と湯煎を同時に行うことができるため効率的であると考えられます。

・空気を入れ替える

 ボトルの蓋を開けて、10分ほど新鮮な空気に触れさせます。バニラカスタードリキッドによくある「ケミカル臭やエタノールのようなツンとした香り」を飛ばすために有効と言われています。ある程度、空気に触れさせたあと撹拌を行うことでよりスティープの効果は高まると推測されます。

・リキッドの色は変わらない

Twitterやブログなどでスティープ前後の写真を目にすることがあると思います。透明な色からウイスキーのような濃い飴色になっていませんか?とても美味しそうに見えますよね。しかしそれはニコチン入りリキッド(以下ニコリキ)だから起きる現象であり、ノンニコでは残念ながら起きません。

以下は、添加後5日間寝かせたVCT(右)とノンニコのVCT(左)です。添加済みではこのように時間の経過で変色が始まります。

 

ニコチンを含むリキッドのスティープ

基本的にはノンニコと同じ手法を取りますが、私は「撹拌」のみを行い放置させています。

・ニコチンを入れてスティープさせることで味に変化はあるのか

正直なところ、Yes寄りのNoです。私の経験則ではありますが、ウーキークッキーにニコチンを4mgの濃度で添加し1週間寝かせた後、ノンニコのものと吸い比べをしたことがあります。結果は、「添加したウーキーのほうが若干甘さが強く、そして長引く」と感じました。しかし1週間という短い期間で試したこともあり確実にスティープの効果を引き出せているか疑問が残るという点もあるためハッキリ効果があるとは言い切れません。2週間、4週間とスティープさせ検証する必要があると感じています。

有識者からお聞きした内容になりますが、ニコチン添加済みリキッドのスティープは味が変化するというよりもニコチンという刺激物を添加したことで味覚に対するリキッドのアプローチが変わっただけなのではないか、という意見もあります。これはつまり、リキッドのAという風味がニコチンの刺激によって抑えられ、Bという風味を強く感じてしまうことによって本来のバランスが崩れた結果にすぎないのではないか。ということです。

また、ニコリキスティープについて書かれているブログの記事を読むと「味が濃厚になる」「風味に変化が出てより美味しくなった」といった内容を見かけます。

このような記事を否定したり夢を壊したいわけではありませんが、「ニコチン添加によって味の感じ方が変わる」「ニコチンを摂取することで満足感がプラスされ、美味しいリキッドがさらに美味しく感じる」といった要素も十分考えられると思います。

スティープ中の保管場所、温度

ごめんなさい。わかりません。

こればかりは調べても見つからず、自分でも現在検証中です。推測ではありますが、ワインセラーのように15度~20度の寒くも暑くもない光の当たらないところに保管させてあげるのがベストのように感じます。直射日光が当たる場所や室温30度を超えるような環境に放置するのはどう考えてもベストではないと思われます。もしスティープに適した保管方法を見つけた、または知っているという方がいましたらTwitterのほうへぶっ込みに来て下さい。お待ちしています。

2018/8/23追記

保管場所について以下の記事に追記してみました。

mtl-vapelog.hateblo.jp


まとめ

スティープの方法は今後、各リキッドの個性や吸う人の味覚によって細分化されるべきだと考えています。開封してから始まるスティープをコントロールし、自分にとって美味しいと感じる時期にゆっくりと楽しめることが一番良いことだと思います。一概に「このリキッドは何週間寝かせなければいけない」といった事は無く、もっと短くてももっと長くても本人が納得できる味であれば問題無いのです。その積み重ねの結果、「美味しくない!」となればそのリキッドは自分には合わなかったという結論に辿り着き、また新しいリキッド探しの旅に出掛けられるのですからそれもまたVAPEの醍醐味であると思います。